マザー・テレサの言葉

愛はまず家庭から

今日、世の中は混乱し、人々はみな、ひどく苦しんでいます。

それは、家庭や家庭生活、愛が見失われているからだと思います。親たちは子供達と過ごす時間がなく、お互いのための時間もありません。

まして楽しみをともにし、分かち合う暇などあろうはずがないというありさまです。

ヨセフとマリアのもとで、イエスの過ごされたあのナザレの生活、あのような生活が私たちの生活になったら、また、もしわたしたちの家庭をもうひとつのナザレにすることができるなら、平和と喜びがこの世界を支配することでしょう。

愛はまず家庭から始まるのです。愛は家庭に住まうものです。

今の世に不幸と苦しみがこれほど多い理由も、家庭の中の愛の欠如にあります。

イエスに尋ねたら、かつて言われたと同じことをおっしゃるでしょう。

”わたしが、あなたたちを愛したように、あなたたちも、お互いに愛し合いなさい。”

イエスは、わたしたちのために、苦しみをとおし、十字架にかかって死ぬほどに私たちを愛してくださっています。

もしわたしたちもお互いに愛し合いたいなら、また、このイエスの愛をわたしたしたちも生きたいと願うなら、まず家庭から始めましょう。

家庭を慈しみの場、限りなくゆるしあう場としなければなりません。

今日では、だれも彼も非常に多忙になっています。

より大きな発展、もっと豊かな富、もっと、もっと、と求めて。

子どもたちは両親と過ごす時間がなく、両親はお互いのためにさく時間もありません。

平和の世界の崩壊は、このようにして家庭の中から始まるのです。

お互いに心から深く愛し合っている人たちは、世界で一番幸せ者です。

わたしたちが接するとても貧しい人たちを見ていると、それがよくわかります。子供を愛し、家庭を愛しています。持っているものは少なく、場合によっては無一文ですが、幸せな人たちです。

生き生きと生きている愛は、苦しむものです。イエスは、わたしたちへの愛が現れるために、十字架の上で亡くなりました。

母親が子供を生むには苦しまねばなりません。当然ながら真実お互い愛し合っているなら、犠牲はあるものです。



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