立川 武蔵先生は仏学、インド学においての研究者では第一人者だとおもう。
紀元前からのインドにおける思想を「ブッディスト・セオロジー」とうい5冊のシリーズにまとめ上げた。
そのシリーズの中から今回は「ヨガと浄土」という最終巻をさくっと拾い読みした。
壮大なインドの歴史を紐解き、宗教の普遍的本質を的をコンパクトにまとめには、全体から細部にわたり研究する必要がある。
だが立川先生の「ブッディスト・セオロジー」は私たちが文献などを調べ上げなくても、ヨガという概念や歴史とその手法を分かりやすく教えてくれている。
つまりヨーガって何?という人には入りやすい一冊ではないか?とおもう。
ヨガは2~3世紀に根本経典がパタンジャリによって編纂された。これは前期もしくは古典ヨーガともいわれ、「ヨーガ・スートラ」に記されている。
「ヨーガスートラ」は、4部から成り立っている。
1.哲学的基礎
3.実践理論
3.八支ヨーガとその結果
4.心の展開に関する理論
また後期ヨーガは12~13世紀がろヒンズー教においての新しいヨーガの体系の流れを言う。
そのヨーガをハタヨーガという。スーバトマーラーマやゲーランダなどがヨーガについて体系的にまとめ、その解説書がある。
ハタヨーガも4部から成り立つ。
1.体位法(アサーナ)
2.調息法(プラーナヤーマ)
3.印相(ムドラー)
4.三昧(サーディマ)
後半ではエネルギーセンターといわれる7つのチャクラについて書かれている。
一説によれば、のどにもそのネルギーセンターがあり、低音でのどを鳴らすように発声をすることでそのエネルギーが回りだすとも言われている。
頭頂部からは2つの気道があり、微細な身体における脈のことをいい、身体に張り巡らされた管を抽象化したものだ。
身体と心の調子を整えるための瞑想や呼吸法などの要素を含むヨーガは、現代人にとって必須のエクササイズかもしれない。
ハタ・ヨーガはヨガの基本とされてているが、指導者の下で行われるラージャ・ヨーガというものがある。
このラージャヨーガの中ではもっとも偉大なものという見方もある。
近代インドの偉大なヨーギーであるスワ-ミ・ヴィーカナンダによって英訳もされている。
世界の思想の源流であるインド思想は、哲学書であるばかりではなく現代を行きぬくシステムであるという見方もある。
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