2011年9月7日水曜日

21世紀のための加速学習。

Accelerated Leaning for The 21st Cencury

Dr.コリンローズの加速学習関連の原書。

1996年に、様々な学習スタイルや新しい学習法に関する最新の研究結果をまとめあげた加速学習のバイブル。Dr.Malcom J.Nichollとの共著。

以前加速学習実践テキストの和書で読んだ、MASTERの内容ももちろん詳しく書かれている。

M.A.S.T.E.Rとはコリンローズ先生が作り上げた6つの学習モデルをいう。

M.A.S.T.E.Rとは、学習段階のそれぞれの頭文字をとったものだ。

M   A Mind Set for Success 成功をもたらす心の準備 リラックスをし、自信に満ちた、意欲的な状態。

A   Acquire the fact 事実を入手する。 新しい学習には自分に適した方法を取る必要があり、その情報の記憶を助けるために、各個人の適性に合わせて学ぶ。

S   Search out the Meaning 意味の探求 知る事と理解する事は違う。知る事と理解は全く別のものなのだ。学習内容を徹底して深く調べれば、深い理解に変わる。


T   Trigger the Memory

記憶の活性化 重要なKeyになる事実を記憶する。

つまり、学習の要点を記憶する必要がある。

短期記憶を長期記憶に変えるために、イメージやマインドマップ、記憶フラッシュなどユニークな学習法が紹介されている。

E   Exhibit What you Know

実際に試して、本当に理解したかを証明する必要がある。つまり、スポーツならルールだけを知って、競技や試合にでなければ意味がないという事なのだろう。

R   Reflect on How you Learned

どのように学習したかを振り返る。

学習は必ずしもいい成果が上がるわけではない。そのためには、最後に出れだけうまく行ったかを振り返る必要がある。

学習者は同時に学習の要点管理者でなければならない。

目標 計画 実行 確認のステップは学習においても必要な事なのだ。

また、加速学習は暗示学習の手法が取り入れれられ、学習の効果をあげる音楽についての章も面白い。

その章は「音楽の魔法」に書かれていて、バッハなどモーツアルトなどバロックの楽曲も紹介されている。

なぜ、加速学習にバロックが必要なのかというと、音楽が脳の記憶の扉をあけるといわれている。

加速学習において、バロック音楽は1分間に60回刻むテンポが選ばれる。

この音楽は1600年前後のコレルリや、ヘンデルなどによって作られたもので、そのテンポは心臓に心拍数に近い。

バロックが刻むリズムが、集中状態を生むといわれている。

音楽と学習の歴史を紐解くと、学習にバロック音楽を取り入れられるようになったのは、暗示学習(サジェストロジー)というものをがその起こりといわれている。

この音楽を取り入れた革新的な学習は、ロザノフ博士の功績によるものだ。

当時、ロザノフ博士に教えを乞うために、研究者はわざわざアメリカなどから、ブルガリアに何度も足を運んだ。

音楽の導入にどのような楽曲を使ったらいいか、実際のステップに使う楽曲も載せてある。

SuperLeaningにどんな曲を使ったらいいかのヒントになっている。


また、この書籍には創造的思考や分析的思考などの思考法にも触れている。

物事をさまざまな視点から探求する思考法は、実践的なブレーンストーミングとして学習や仕事においても活用できそうだ。

最後は、親御さんのための教えかたや、共同学習のヒントやルールについて書かれている。

日本語訳にはない例えや事例が掲載されている。

副題は、あなたのマスターマインドを解錠する、6段階のプラン。

膨大な文献と参考資料を大胆かつ繊細にまとめられた、学習研究の集大成という印象を受ける。

学ぶ事が楽しく、なおかつ深遠な世界を感じさせてくれる。


外国語を学ぶ事についても書かれているので、少しずつ読み進めて見たいと思う。

叙述家の名言も必読。


http://www.acceleratedlearning.com/









Posted by Masayuki Ohashi (^O^)/

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学習計画と実績表

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